2017年2月4日土曜日

1.22 反五輪デモ弾圧、収支報告です

今回、48時間の早期釈放となったため、救援費用はあまりかからずに済みました。弾圧直後にいただいた、デモ参加の皆様からの緊急カンパ、そして「『2020オリンピック災害』おことわり連絡会」主催の集会で支援を呼びかけさせていただき、集まったカンパで無事まかなうことが出来ました。ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。

以下、収支報告です。

◯収入
手渡し預かりカンパ
・1/22 「『2020オリンピック災害』おことわり連絡会」主催の集会会場カンパ 95,199円
・1/22~1/24激励行動ほか 11,500円
合計 106,699 円
※今回は短期で解決したため、口座振込・郵便振替によるカンパはありません。

◯支出
・弁護士費用 45,000 円
・交通費、差し入れ等諸経費 17,493 円
合計 62,493 円

◯残金 44,206 円
・15,000円を「救援連絡センター」へ
・29,206円を「『2020オリンピック災害』おことわり連絡会」へ
 それぞれ、カンパさせていただきます。

ご支援いただきました皆様、ありがとうございました。

1.22 反五輪デモ弾圧 不当逮捕されたCさんへの重大な人権侵害の数々に厳重抗議します

1.22 反五輪デモ弾圧、おかげさまで2泊3日のスピード釈放をかちとりました。

共謀罪が国会で取り上げられ、「公務執行妨害容疑で最長23日勾留」「長期勾留の末に容疑切り替えて起訴」「代用監獄に100日を越えた現在も勾留」などという滅茶苦茶な弾圧がまかりとおる昨今、48時間での解放は異例ともいえる早さです。
おかげさまで、Cさんは釈放当日から元気に運動現場に復帰! ご支援ご注目、本当に有難うございました。

しいて難をいえば、想定外のスピード釈放により、救援会の出る幕がほとんどなかったことです。不当逮捕への抗議とCさん救援を呼びかける声明(http://oidashisuruna.blogspot.jp/2017/01/122-c.html?m=1)も、釈放後の公表となりました。今回のオリンピック反対デモへの弾圧がいかに不当なものであったか、広く全世界に知らしめるはずが…、騒がれたくなかったのでしょうか? だったら最初から不当逮捕などするな!

今回の弾圧について、デモ主催者「反五輪の会」がツイッターで第一報(https://twitter.com/hangorinnokai/status/823232947679412224)、翌日、抗議声明を発表(https://hangorin.tumblr.com/post/156255616146)、
当日デモ終了後に開催された、東京オリンピック反対集会の主催者である「『2020オリンピック災害』おことわり連絡会」も、抗議声明を発表しています(日本語・http://www.2020okotowa.link/2017/01/25/kougi_seimei20170125/  ENGLISH http://www.2020okotowa.link/2017/01/27/a-protest-message/)。ぜひお読みください。

と、Cさん無事釈放で、すっかり「解決」した気分になっていましたが…、そう、喜んでばかりもいられません。

2泊3日の短い間に、Cさんの身に加えられた警察・公安による人権侵害の実態は、スピード釈放の喜びも一瞬で吹き飛ぶ、あまりにひどいものでした。

警察・公安による「逮捕、先にありき」「でっち上げ逮捕」があまりに明白な被疑事実。

検事が勾留請求を断念するような不当逮捕案件を、実名報道でたれ流したメディア。

弁解録取にあらかじめ個人情報が記載されている? ねらい打ち逮捕?

釈放当日に、自宅への家宅捜索(ガサ)強行。

ベルト手錠で手首を締め上げ、車椅子での押送。警察官・留置官による暴言の数々…。

オリンピック弾圧おことわり救援会は、無実のCさんに対するこれらの人権侵害、不当な暴力に厳重に抗議します。警視庁赤坂署、公安警察はCさんに謝罪しろ!

Cさんは現在、この不当逮捕の実態を広く知らしめるべく、救援連絡センター発行のニュース『救援』に掲載予定で、手記を執筆中。掲載され次第、全文を当ブログにアップします。

この救援会ブログにおいても、上に列記した警察・公安によるオリンピック批判封じのための違法行為、反社会的行為の数々について、順次報告、告発していきます。

ひきつづきご注目をお願いいたします。

2017年1月26日木曜日

【オリンピック弾圧おことわり救援会声明】 1.22 反五輪デモ弾圧に抗議し、不当逮捕されたCさんの即時解放を求める

1.22 反五輪デモ弾圧に抗議し、不当逮捕されたCさんの不当逮捕されたCさんの即時解放を求める
オリンピック弾圧おことわり救援会声明

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おわび : 1月22日のCさん不当逮捕を受け、救援会で以下の抗議声明と救援カンパ要請文を準備していましたが、書いてるあいだに、なんとCさん、1月24日夕方、ぶじ釈放をかちとりました! 前後しますが、逮捕事の状況とその不当性についてまとめましたので、以下に掲載します。
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1月22日、反五輪の会「五輪ファーストおことわり!オリンピックやめろデモ」において、参加者一名が複数の公安警察官によってデモ隊から引きずり出され連行されるという、不当逮捕事件が起こりました。

当日、デモ集合場所の神宮橋ひろばは異様な光景でした。原宿署警備課に加え、赤いベスト姿の警備隊と夥しい数の私服公安警察が、2020東京オリンピック・パラリンピック開催に異議を唱えようと集まった人々を取り囲むようにスタンバイ。凝視しているという、日曜日の原宿駅にあまりにもそぐわない光景に、明治神宮や代々木公園を訪れる海外観光客も盛んに写真を撮るなど注目が集まっていました。

12時、デモ出発。約70名のデモ隊が表参道方面に向けて進む道すがら、警備隊がズラリと列をなしてデモ隊を規制。その外側の車道と歩道、すなわちデモ隊の両側をマスク姿の公安が群れをなしてつきまとい、デモ参加者や取材記者・撮影者らを早く歩けと怒鳴りつけたり押したり、無断撮影したりとやりたい放題。

甚だしい場合は、横を歩く警官が足をぶつけてきた途端、別の警官に「蹴ってんじゃねーよ」と威圧される、背中を掴んだまま歩かされるなど、度を越した嫌がらせとしか言いようのない挑発行為が、デモ参加者に対し執拗に行なわれました。

そしてデモ隊が表参道交差点を左、外苑前駅方面に大きくカーブしながら曲がったところで事件は起こりました。コーラーをしていたCさんの脇にもびっしりひしめいていた警備の列がすっと開いたかと思うと、複数の公安がCさんを車道側に引き込み、そのまま路上に力づくでねじ伏せ、抑えこみ、車の行き交う交差点の向こう側まで引きずり連れ去りました。ほんの数分のことでした。

突発的に起こったあまりの事態に、次々とCさんに駆け寄ろうとするデモ参加者を警官隊が激しくブロック、大勢の通行人が見ている歩道側へあたりかまわず突き飛ばすなどしたため現場は大混乱、プラカードが破れる、ポールが折れるなどの物損も続出しました。

幸い怪我人はなく、現場で不当逮捕にみなで抗議の声を上げCさんの奪還を誓い、終着地の千駄ヶ谷区民会館までデモコースをきっちり歩き通しました。しかし到着は予定時間を30分以上超過し、「2020オリンピック災害おことわり連絡会」主催の集会開始時間に間に合わないなどの損害を被りました。これらはすべて警察による反五輪デモへの度を越した妨害の結果です。

デモから強制的に引き剥がされ、連れ去られたCさんは、現在、赤坂署に留置されています。容疑は公務執行妨害。新聞社3社が警視庁公安部発表を垂れ流し、まるでCさんが赤坂署の警備警官を暴行したかのように報じていますが、複数のデモ参加者が目撃した現実と、それはあまりにかけ離れています。混乱を作り出したのは紛れもなく公安警察であることも明らかです。

このでっち上げ逮捕によって、実際にCさんに対し行使された警察の暴力行為を正当化し、東京オリンピック反対運動の萎縮効果を狙う警視庁公安部と赤坂署の策動は、戯画的であるがゆえに悪質です。共謀罪などという、際限なく警察権力を増大させる悪法が国会提出されるこのタイミングでの、今回のCさん不当逮捕、反五輪デモ弾圧は、オリンピック批判が高まりつつあることを問題視し、何としても封じこめたい権力側が仕掛けた弾圧に他ならず、徹底的に糾弾されねばなりません。

Cさんは現在、黙秘権を行使し、たたかっています。わたしたちはCさんの一日も早い奪還と名誉回復を勝ちとるため、全力で救援活動に取り組んでいきます。Cさんとともにオリンピック弾圧に抗っていきます。全国、全世界からのご支援ご注目、そして力強い連帯をお願いいたします。

2017年1月24日

           オリンピック弾圧おことわり救援会


★オリンピック弾圧おことわり救援会 連絡先


救援会は、昨年2016年に起こったオリンピック弾圧、新国立競技場(オリンピックスタジアム)建設予定地・明治公園での野宿生活者強制執行にともなう大弾圧をたたかった「オリンピックによる野宿者排除を許さない 新国立競技場3.2-4.16救援会」を改称、より広範なオリンピック関連弾圧に対応する形で、新たな仲間も合流し再起動します。

2017年1月24日火曜日

【反五輪の会・緊急声明】1.22五輪ファーストおことわり!オリンピックやめろデモ 不当逮捕に抗議!

1月22日(日)、私たち反五輪の会が呼びかけた「五輪ファーストおことわり!オリンピックやめろ!デモ」において、参加者1名がデモ隊列から引きずりだされ、連れ去られ、逮捕されるという、トンデモない弾圧事件が起こった。

警視庁の行いはデモ妨害以外の何ものでもなく、法令の根拠を欠く職権の濫用である。

私たちのデモは、人間の尊厳を傷つけ、人々の生活を破壊するオリンピック、そして、そこにはびこる暴力に対して、参加者それぞれのスタンスを調和させながら、断固とした不服従と反対の意思を示そうと行われたものだ。

警視庁公安部よ。

諸君が「妨害」されたという「公務」とは、一体どういう必要性にもとづくものであったのか?

あなた達の憎悪は「犯罪」に向けられているものではなく、ただこの「国策としてのオリンピックを受け入れない」という、私たちの「非-従順な態度」に向けられたものではないのか?

地獄の東京五輪開催まで、あと3年半―。

ここに到ってオリンピック・パラリンピックは、遂にそのどう猛な牙を剥き出しにし始めた。

そして「治安維持」「テロ防止」のエサに群がり跳ね回る黒ネズミこそが日本警察である。

折りしも「共謀罪」の設置が、性懲りもなく実行されようとしている今日。

オリンピック反対を叫ぶ街頭アクションへの弾圧が、いよいよ現実のものとなってしまったのだ!

人の自由を力づくで押さえつけ、「生き血」を吸いとって行われる“平和の祭典”を、どうして「笑顔」で迎えることなどできるだろうか!!

決して笑わぬ者を、白昼の交差点でなりふり構わず路上に叩きつけねじ伏せ、表舞台から連れ去り、隔絶し監禁し痛めつける。それが、“東京五輪でおもてなし”の実態なのだ。

人の尊厳を知るものとして、私たちは絶対にこのような卑劣な弾圧に屈しない!

私たちの不服従の意思は、どこまでも増殖する。

利権にまみれた五輪カルテルは、恥辱を知ることなく、自らの舞台そのものを崩落させるだろう!!

オリンピック弾圧糾弾!!!

警視庁はいますぐ参加者を解放しろ!

2017年1月23日 反五輪の会
ブログ https://hangorin.tumblr.com
メール hangorin2020@gmail.com
___________

デモで不当逮捕された参加者は、警視庁赤坂署に拘束されています。
是非電話での抗議をお願いします!

警視庁赤坂警察署 03-3475-0110

※非通知発信は、電話会社への紹介で番号が特定できます。先方に電話番号を知らせたくないという方は、公衆電話よりおかけ下さい

2016年12月9日金曜日

《4.16弾圧》 Bさんも不起訴! 「不起訴処分告知書」を請求しました

4月16日の明治公園強制執行から半年以上が経過しました。Bさんを10日間にわたり不当拘束しておきながら、いつまでたっても処分について連絡を寄こさない検察に対し、弁護士を通じて問い合わせたところ、以下の書面が届きました。

 

「不起訴処分告知書 平成28年11月2日 東京地方検察庁 検察官検事 森中尚志  貴殿の請求により下記の通り告知します。 記 Bに対する強制執行行為妨害被疑事件については、平成28年6月6日公訴を提起しない処分(起訴猶予)をしました。」

ということで、当然のことながら、Bさん不起訴確定です!


※このブログを見てる方の中に、「6月9日」付けの処分であるとの連絡を受けた人がいるかもしれませんが、この場を借りて「6月6日」に訂正します。

2016年5月16日月曜日

《4.16弾圧》 Bさん救援カンパ有難うございます 収支報告

 多くのご支援に支えられ、無事4.16 弾圧Bさんを取り戻すことが出来ました。救援会一同、あらためて感謝申し上げます。
 釈放の時点で若干の赤字が見込まれ、慌てて追加の呼びかけ、ゴールデンウィーク中に開催された集会・デモ等でもカンパを呼びかけさせていただいたところ、予想を上回るご支援をいただき、弁護士費用も無事まかなうことが出来ました。本当に有難うございました。

 以下に収支を報告します。
 余剰金につきまして、今回の一連の弾圧で救援連絡センター所属の複数の弁護士さんにお世話になりましたこと、その反弾圧の取り組みの歴史におおいに助けられたことを踏まえ、救援連絡センターに3万円をカンパさせていただきたいと思います。残額は、渋谷周辺での野宿生活者への生活阻害などへの抵抗活動原資として運用されている「反排除基金」にカンパすることとしました。ご理解いただきますようよろしくお願いもうしあげます。

 救援会はこのほか、3.2弾圧Aさん、4.16強制執行とBさん弾圧の振り返りを行なう中で、あらためてオリンピック弾圧の酷さとその問題点について提起する必要を感じています。2020年に向け予測しうるさらなる弾圧に備えるためにも、救援会の枠組み自体は継続し、このブログも随時更新していく予定です。引き続きのご注目をよろしくお願い申し上げます。


< 4.16 Bさん弾圧救援 収支報告 >

◯収入
振込カンパ 郵便振替・銀行口座(4/16~5/10) 計153,341 円
手渡し預かりカンパ(4/16~5/10) 106,879 円
合計 260,220 円

◯支出
弁護士費用(振込手数料含む) 171,100 円
ビラ印刷代、差し入れ等諸経費 10,370 円
合計 181,470 円

◯残金 78,750 円
30,000円を「救援連絡センター」へ、48,750円を「反排除基金」へカンパさせていただきます。

2016年5月7日土曜日

Bさん勾留理由開示公判 傍聴報告です  2016.4.25(月) 

 
 4月25日、月曜日。快晴。Bさんの勾留理由開示公判がひらかれたこの日、平日にもかかわらず多くの方が傍聴に足を運んでくださいました。東京地裁前に12時結集で、公判に臨むBさん応援、JSCオリンピック仮処分を決定した東京地裁民事部と、Bさん勾留を決定した刑事部への抗議アピール・ビラまき情宣!


※この日「オリンピックによる野宿者追い出しを許さない!一日連続行動」の全貌は、国立競技場周辺で暮らす野宿生活者を応援する有志ブログにて報告予定⇒ 応援する有志リンク


 Aさんの時と同様、またしても430号法廷、たった20席しかない警備法廷のため、救援会では傍聴券の抽選にそなえ13時結集を呼びかけておりました。が、なんと、当日、抽選は13時〆切になったことが判明、、、抽選にまにあわなかった方もおられたことと思います。すみません、、、この場を借りてお詫び申し上げます。
 さらに、今回も明治公園住人や救援会メンバーのために傍聴券をゆずっていただきました。感謝です!

 13時半、勾留理由開示公判、開廷。すでに入廷していたBさん、みんなの顔を見るなりニコニコ、キョロキョロ、うれしそう(「Aと同じだな」との声)。公判直前に保護房に丸一日叩き込まれるというとんでもないことが起こったため、みな心配していましたが、そうした杞憂を吹き飛ばすBさんの明るい表情に、傍聴に入ったみんなもニコニコ。Bさんの後ろには、このかんのJSCによる仮処分攻撃に、ともにガッチリたたかってくれた山本弁護士、戸舘弁護士が控えています。

 担当裁判官は、Aさんの時と比べれば穏やかな印象の人物ではありますが、なるべくさっさと先に進めて終わらせようという姿勢はまるで同じ、というかそれ以上。
 それもそのはず、戸舘弁護士より、「裁判官、あなたは勾留決定をした吉戒純一裁判官ではないですね」・・・・ え、違う人なの? 「発付した吉戒裁判官による開示を求めます」。これにたいしトミタ裁判官、「私でも開示できます」「釈明の必要はありません」「弁護士のご意見はうかがいました」。では、何でも吉戒裁判官の代わりに答えていただけるのか? 

 弁護士による求釈明。山本弁護士から、強制執行2日後の4月18日にようやく届いた「仮処分決定」、そして21日届いた執行官・嘉原正志作成の「仮処分執行調書」に照らし、また民事執行法に照らして、Bさんにかけられた「強制執行行為妨害」容疑が果たして成立するのかどうか、検察が作成した被疑事実の矛盾点について鋭く問うもの。
 これに対し、トミタ裁判官、「釈明の必要はありません」「弁護士のご意見はうかがいました」「関係者の供述、一件記録に基づき判断いたしました」「証拠の存否に関わるのでお答えできません」、、、同じ台詞の繰り返し、、、自動販売機ですか? 

 さすがに途中で戸舘弁護士、「裁判官、まったく理由が開示されておりません。吉戒純一裁判官による開示を求めます」と強く要求。

 山本弁護士による求釈明は、4/16の仮処分強制執行がいかに異例であったかという点について触れ、東京地裁民事9部による決定そのものへの疑義をも提示するものでした。
 「執行の前日に仮処分決定が下され、債務者とされた人たちも、債務者ら代理人も、その決定の内容すら知らない状態で、本件明渡しの断行の仮処分が行われた。このように秘密裏に進行することができる保全処分を「強制執行」に含めることはできないという見解もある(松宮孝明『刑法各論講義(第3版)』448頁)。裁判官は、債務名義の損会いが確定されたわけではない保全執行の場合でも、通常の強制処分と同様に刑法96条の3を適用すべきとの立場にたつのか。」(求釈明書より抜粋)

 勾留の妥当性についての質問には、裁判官、ほんの少しだけ回答。弁護士「居所について、18日に家宅捜査を行なっていますよね?」 裁判官「勾留決定した17日の時点では、居所は不明でした」、ん?言い訳?その後すぐ居所が判明しても10日間拘束していいの?酷いです。
 弁護士「罪証隠滅の恐れというが、『強制執行行為妨害』があったとされる現場は複数の執行官、大勢の警察官が目撃しています。これら関係者にどのように罪証隠滅を働きかけるというのですか?」 裁判官「手段、方法にかかわる部分は回答しません」、弁護士「勾留時17日には、すでに執行官による仮処分調書も作成されています。罪証は抽象的にも存在しないのでは?」 裁判官「弁護士の意見はうかがいました」。はあ、そうですか。大事なところなんだけど。。
 弁護士「逃亡のおそれがあると判断した根拠は? 被疑者(Bさん)は、野宿者がその夜にも必要な荷物の引き渡しを求めたのですよ。その方たちを置いて逃亡するとお考えですか?」 裁判官「冒頭に申し上げたとおりです」、弁護士「黙秘、取調べ拒否といった被疑者の供述態度も判断に含まれるのですか?」 裁判官「一要素となります。意見としては分かりました」、、、つまるところ、勾留を認めた主な理由は、供述態度?

 被疑事実を作文した検察官、意見陳述は「ありません」とひとこと。新人らしき2名を引き連れて、言いたいことはそれだけですか。

 対して、お二人の弁護士からの意見陳述は感動的なものでした。

 まずは山本弁護士、「被疑者は無実であり、勾留理由も存在しません」と力強く断言。保護室収容への抗議、そして、この勾留は、取調べ拒否をつらぬく被疑者に供述を強要するための不当な勾留である、すみやかに釈放せよ、と。

 (ここで耐え切れず、「やることが汚ねえよ!」と発した野宿の仲間に対し、裁判官が退廷を命ずる暴挙。ほんと汚ねえよ)

 また、東京地裁がJSCに仮処分を認めた内容は「土地の明け渡し」であり「テント等の撤去」は含まれない、債務者とされた3名、関係者も被疑者逮捕の2時間前には強制的に敷地から執行官により排除されており、「土地の明け渡し」が逮捕時には完了していたことは執行調書にも明らかであること、むしろその後のトラックによる荷物搬出強行こそ、民事執行法に照らして不適法であること、よって本件逮捕そのものが違法であると、逮捕の背景にある強制執行の問題性についてもきっちり指摘しました。検察官がうなずきながら聞き入っているように見えたのは気のせいでしょうか。

 ※山本弁護士の意見陳述の全文はこちら⇒ 2016.4.25(月) 勾留理由開示公判 弁護士による意見陳述  4/16 明治公園仮処分―強制執行の不適法性が示されています。



 そして、戸舘弁護士からは、まずこの勾留理由開示公判が、憲法34条(「何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与えられなければ、抑留又は拘禁されない。又、何人も、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない」) が要求する手続をあまりに欠いている、人の自由を奪うという極めて重大な人権侵害を行なうに足る理由もまったく示されない、あまりに不当な裁判であり無効である、と。

 また今回、JSCが私人の立場で野宿者に対し申し立てた仮処分は、民事保全法、都市公園法、憲法25条が保障する生存権、国際人権条約に照らしても非常に問題があり、違憲違法の疑いがある。JSCは一切、疎明すらしていない。よって、4/16の強制執行じたいが違憲違法であり、無効であると力強く示されました。
 ※ご参考 必読! 3/24 JSC仮処分申立に対する審尋 弁護士による答弁書 ⇒ 

 戸舘弁護士は意見陳述の最後に、この公判が異様な警備体制のもとで開かれた上、勾留理由が一切開示されない、示されないことは、まさに裁判官が、あらかじめ野宿者運動に対し偏見・蔑視を持っていたことの表れであり、到底容認できるものではないと、ひときわ強く抗議しました。すっかり目が泳いでいる裁判官。

 思わず拍手喝采しそうになるものの、みなグッとこらえて、我慢我慢。。。なぜなら、このあと、いよいよ、Bさんの意見陳述。退廷をくらったら、強制的に裁判所の敷地外にまで追い出されます。Bさんもそわそわと、我慢に我慢を重ねている様子。出番が来たぞ!

 Bさんの素晴らしすぎる意見陳述は、全文を掲載しておりますので 【 リンク:Bさん意見陳述、ぜひご一読ください。いつもののんびり・ゆっくり・明快な口調で、なぜ自らが野宿・日雇労働者の運動に取り組むのか、明治公園のたたかいがこの資本主義社会においていかに光り輝いているか、およそ10分間に渡り陳述。
 
 堂々たる大演説のラスト、「ともにがんばりましょう。ご清聴ありがとうございました。」とBさんが話し終えるやいなや、もう我慢も限界と傍聴席も立ち上がって拍手! 裁判官が「全員退廷」を命じたようでしたが拍手と激励の声にかき消され、みなBさんと笑顔で手を振り合って、またの再会を確認しました。みな映画館で超大作映画を見て出てきたばかりのような、清々しい顔つきだったと思います。

 そして翌朝4/26、Bさん釈放。まともに勾留理由も述べられない裁判官、検察官もさすがに勾留延長はためらわれたのでしょう。当然の結果です。


* * *


4/25 東京地裁前にて


 今回Bさんにかけられた「強制執行行為妨害罪」(刑法96条の3)は、2011年に新設された比較的新しい罪状です。それまでの強制執行妨害罪(96条、96条の2)が「物」(財産)を対象にしているのに対し、「人」(執行官・債権者など)への妨害を新たに含めたことで、強制執行をより円滑に行う、そのために処罰範囲が拡大されたということになります。
 強制執行、それも仮処分による強制執行は、担保金が必要なので(今回JSCは100万円を担保に入れている)、ある程度の金持ちでなければこのような強制手段に訴えることは不可能です。債務者とされた側が、これを阻止するため法的対抗措置をとることはもちろん考えられますが、貧乏人にとって即座に裁判に訴えるのは相当の覚悟がいる、財力のみならず気力・体力・時間的余裕の点からも、非常に困難です。全財産を強制執行で持っていかれるとなった場合、貧乏であればあるほど、体を張って抵抗するしかない、そうせざるを得ない場合がほとんどなのであり、「強制執行行為妨害」という罪状そのものが、貧者の抵抗を犯罪化することで金持ちを利する、という不公正を含んでいるのではないでしょうか?

刑法


第五章 公務の執行を妨害する罪

(公務執行妨害及び職務強要)  
第九十五条  公務員が職務を執行するに当たり、これに対して暴行又は脅迫を加えた者は、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。  

2 公務員に、ある処分をさせ、若しくはさせないため、又はその職を辞させるために、暴行又は脅迫を加えた者も、前項と同様とする。  

(封印等破棄)  
第九十六条  公務員が施した封印若しくは差押えの表示を損壊し、又はその他の方法によりその封印若しくは差押えの表示に係る命令若しくは処分を無効にした者は、三年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。  

(強制執行妨害目的財産損壊等)  
第九十六条の二  強制執行を妨害する目的で、次の各号のいずれかに該当する行為をした者は、三年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。情を知って、第三号に規定する譲渡又は権利の設定の相手方となった者も、同様とする。  
一 強制執行を受け、若しくは受けるべき財産を隠匿し、損壊し、若しくはその譲渡を仮装し、又は債務の負担を仮装する行為  
二 強制執行を受け、又は受けるべき財産について、その現状を改変して、価格を減損し、又は強制執行の費用を増大させる行為  
三 金銭執行を受けるべき財産について、無償その他の不利益な条件で、譲渡をし、又は権利の設定をする行為  

(強制執行行為妨害等)  
第九十六条の三  偽計又は威力を用いて、立入り、占有者の確認その他の強制執行の行為を妨害した者は、三年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。  

2 強制執行の申立てをさせず又はその申立てを取り下げさせる目的で、申立権者又はその代理人に対して暴行又は脅迫を加えた者も、前項と同様とする。  

(強制執行関係売却妨害)  
第九十六条の四  偽計又は威力を用いて、強制執行において行われ、又は行われるべき売却の公正を害すべき行為をした者は、三年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。  

 
(加重封印等破棄等)  
第九十六条の五  報酬を得、又は得させる目的で、人の債務に関して、第九十六条から前条までの罪を犯した者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。   





2016.4.25(月) 勾留理由開示公判 弁護士による意見陳述


「強制執行行為妨害」容疑で逮捕され、翌日には10日間の勾留がつけられてしまったBさん。4月25日勾留理由開示公判での、弁護士による意見陳述を全文掲載します。保護房にぶち込むなどBさんに加えられたありとあらゆる人権侵害、不当な勾留決定への抗議はもちろんのこと、4月16日強行された明治公園強制執行の不適法性をもきっちり問い質す迫力の内容です。ぜひご一読を!
 
 






2016年4月27日水曜日

2016.4.25(月) 勾留理由開示公判 Bさんの意見陳述

 4月25日(月)、東京地裁で開かれた勾留理由開示公判における、Bさんの意見陳述を掲載します

 Bさんは冒頭、「みなさん、お元気でしょうか? 疲れていないか心配しています」と傍聴席に語りかけたのち、裁判官に相対し、しっかりとした口調で約10分間にわたり意見を述べました。日本近現代における野宿労働者差別、身分差別を弾劾する、実に感動的なものです。ぜひご一読ください。

 ※「乞食」など、もっぱら差別の意図を含んで使用される文言を含んでいますが、Bさんの主張において、身分差別を弾劾する目的で使用されていることが明白であり、文脈において必要な表現であると判断し掲載します。


【意見陳述】


 私が、なぜ野宿・日雇労働者運動にとりくむのか理由を述べます。

 失業者の存在を前提にして成立している労働市場において、幼少期からの人格支配を通じ私たち労働者は過当に職の獲得競争にさらされています。その反動でか、失業者に対する労働者の間での目線もとても厳しいものがあります。人より一円でも高い所得を得て、一円でも安く商品を買いたいという市民としての感情は、労働市場でも同じ作用をはたらき、自らよりも劣位な条件で就労している労働者の状態に恐怖を抱くことにより、自分の優位というものを確認し、そのことで労働力を再生産せざるを得ないことを、私たち労働者は身をもって知っています。すなわち、資本主義は私たち貧しい労働者を必要とし、そんな私たちの人生は悲惨なものでなくてはならぬと体制は常時圧力をかけつづける。この市民社会とは、私たちを差別する事なしにはやっていけない宿命を背負い、成立してしまっています。ではどうしたらいいのか、これは後で述べます。

 私は、現代において身分制によらない乞食や浮浪者というおこないを一切否定しない立場ですが、一般市民の間では、憎しみすらこめられた、罵倒語です。明治維新後の弾左衛門制度が解体され、それまでの各種業務独占権が市場原理にシフトして、大日本帝国本国人の間での身分性差別は旧穢多身分が住まう地区として奉行などから指定された場所に対する、すなわち部落差別へと変化しました。弾左衛門配下の非人頭、浅草の車善七や代々木の久兵衛などの下に所属していた非人小屋も解散させられ、御用勤めや芸能や物乞いの職を失った旧非人身分や無宿・野非人たちは、貧民窟に合流する等しながら、旧穢多身分らとともに、そして将来的には、アイヌ、沖縄人、朝鮮人、中国人らとともに、人が嫌がるきつい仕事をさせられ、帝都東京の建設を担わされました。被差別身分からならば、露骨に搾取ができる、この構造は弾左衛門制度時代にはなかった様にも思います。それは反逆により弾左衛門の命そのものを危うくした事であろうし、そもそも、資本主義が賃金労働者を搾取して富を集積していく時代が到来したからだと言えると思います。

 つまり現代、少年男性が野宿の仲間を乞食だ浮浪者だと言って襲撃し、延べ平均一年に一人殺されるのは、労働者階級のもつ歴史とその少年が断絶させられたところで起きており、その少年は新自由主義の拡大による格差の拡大の中で、希望をもって労働市場に参加する事ができないから、だから野宿の仲間を襲うのだと思います。私はそれは、襲撃少年が抱える自立という概念へのジレンマによるものだと思います。少年男性から成年男性になるに当たって、身分が高い職は、コネがあったり高学歴の少年が全てもっていってしまうが、自立せねばならない。所得が低いと、結婚し家長になることもできない。では自立とは何かという無理難題を押しつけられたとき、市民社会の中で自立更生の対象とされている、野宿の仲間。市民が差別する野宿の仲間が少年と同じ地域で生活しています。まさにスケープゴートです。

 失対労働者に対する国のネガティブキャンペーンによる失業対策事業の打ち切り、それによる全日自労の解体、国労組合員に対するネガティブキャンペーンによる国鉄民営化と総評の解体、これら労働者が自身の階級の歴史から切り離されていく国策に比例して、野宿者襲撃事件が増大してきたことも、見過ごすことはできません。

 東京五輪は私たち労働者解放の願いに何ら寄与するものはありません。戦前、富国強兵と国威発揚のための幻の東京五輪の誘致のために、江東区枝川へと朝鮮人バラックが強制移転させられ、戦後建設され街のシンボルとなった朝鮮学校に「土地を明け渡せ」と迫った当時知事であった石原慎太郎氏は、今回の東京五輪誘致の立役者です。オリンピックで景気が良くなり日本が元気になるという幻想をふりまく復古主義右翼、その尖兵であるJSCによる仲間の住居に対する強制執行を私は、怒りをこめて徹底的に弾劾します。たとえ2020年に東京五輪開催が強行されることになったとしても、その聖火リレーは、私たちの世界中の仲間による抗議の渦につつまれて、徹底的に妨害がされるでありましょう。団体交渉での合意事項を一方的に破棄し、話し合いを拒み続け、なりふりかまわず仲間に襲いかかったJSCを絶対許すことができません。

 そんな極悪非道、悪魔最悪JSCに、反撃する仲間のみなさんの様子を弁護士から聞いて、私は励まされています。外苑前を埋め尽くすスワローズファンに向かって、懸命にビラを手わたす姿や、JSCの門前で職員にシュプレヒコールを叩きつける姿、裁判所前で炊き出しをしたり、公園でみなでメシを食う姿を目に思い浮かべると、この闘いこそが、日本労働者階級の解放への筋道を指し示す闘いであるという確信が胸に込み上げてきます。生存権を否定するカリコミ特措法であるホームレス自立支援法にいまだに幻想を抱いている、労働者運動を装った職業活動家集団やJSC・役人・市民などから「自立をしろ」などというお説教をされるいわれは私たちには更々ないのです。

 この大失業時代において、明治公園現地は、競争に疲れ果てた労働者同士が、出会い直し、労働者としての尊厳を取り戻す場として、老若男女、出自も身分も所得もちがう様々な人間が集う、色彩ゆたかで人情あふれる場所として、閉塞感に覆われた東京の中で、光り輝いています。そこに一歩足を踏み入れると、人が人を搾取することのない社会を展望することができ、仲間とつながることで差別と闘う事ができるのだという元気がわいてきて、世界中の仲間に会いたくなります。明治公園から世界が見える、このせちがらい東京の中でのまさに革命の聖地と言える場所だと思います。そんな素敵な場を育んでくれた明治公園のみなさんに、心からの感謝を込めて、私の意見とかえさせてもらいます。

 ともにがんばりましょう。ご清聴ありがとうございました。

あと一息... Bさん救援カンパをお願いいたします

既報のとおり昨日4月26日(火)、Bさん釈放をかちとることが出来ました。
さらに10日間の勾留延長を許さずぶじBさんを取り戻すことが出来たのは、ひとえに、多くのみなさんがご注目、ご支援くださった結果です。
救援会一同、心より感謝申し上げます。本当に有難うございます!

といいつつ、すみません、度重なる弾圧に、救援カンパが約4万円、現時点で足りていないことが判明。。。

いまひとたびのご支援をお願いしたく、呼びかけさせていただきます。
5月10日(火)までの受付となります。

たいへん心苦しいかぎりではありますが、今一度ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


【救援カンパ 振込先】

 みずほ銀行渋谷支店(普)9095210 「のじれん」
 郵便振替口座 00160--33429 「渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合」
 ※「救援」の旨明記ください。
 ※ 明記が難しい場合、カンパ額の一桁目を「9円」にしていただくとたすかります。例)1009円 

<連絡先>

オリンピック強制排除について
 国立競技場周辺で暮らす野宿生活者を応援する有志
   メール 
noolympicevict@gmail.com   ブログ http://noolympicevict.wix.com/index#!g/u1ok7
   ツイッター https://twitter.com/noolympicevict

Bさん救援について
 オリンピックによる野宿者追い出しを許さない 新国立競技場3.2-4.16弾圧救援会    
   メール shin.kokuritu.danatu@gmail.com   ブログ http://oidashisuruna.blogspot.jp/
   ツイッター https://twitter.com/reclaimmpark

A君、B君を迎えに行くの巻  ~ 4月26日(火) Bさん釈放ドキュメント

 4/16明治公園での強制執行で荷物の返還を求める中で不当逮捕されたBさん。
  ※詳しくは
抗議声明事実経過
 
 不当逮捕から10日目、勾留満期前日の4/25(月)、東京地裁にて勾留理由開示公判が開かれた。
 裁判官や検事が勾留理由開示公判を嫌がり、公判当日に釈放となるケースも多々あり、若干期待していたが、公判前地裁接見も入り、これは勾留延長も付き20日コースかなと思われた。
  ※Bくんも勾留理由開示公判当日の午前は釈放も有り得るとそわそわしていたようである。

 勾留理由開示公判では山本弁護士、戸舘弁護士から被疑事実の根拠となる仮処分、強制執行が数多の違法性が指摘され、裁判官の顔を引きつらせた。

 Bくんの意見陳述は堂々たるもので、涙を誘った。
 救援会と弾圧に怒る仲間で法廷の内外を埋め、徹底的に争う姿勢を示し、権力側を圧倒した。
  ※弁護士さん、Bくんの意見陳述は近日公開

 これは1回目の勾留満期4/26(火)の釈放も有り得るのではないか?
 勾留理由開示公判を終え報告会の中で、釈放の可能性が再度話された。

 そうすると問題が持ち上がった。Bくんは靴が片方しか入っていない…
 4/16逮捕当日、Bくんの靴は高く宙を舞い、片方の靴は現場に残された。
 釈放となると片足、裸足で帰って来なければならなくなる…
  ※かつて拇印を押さなければ靴は返却しないと挑発され、靴を投げつけ両足裸足で釈放になった仲間もいた…
 
 片方の靴は救援会で回収して、差し入れなきゃねと話し合われていたものの、連携が噛み合わず差し入れをすっかり忘れていたのだ…

 これはマズい…どうするか…相談した結果、勾留満期の朝、弁護士さんから検事に問い合せを入れてもらうことに。
 
 釈放がわかれば、すぐさま届けよう、これで釈放になっても問題ない。
 まあ政治弾圧は20日満期覚悟だ、釈放を期待するとガックリくるしねと
普段通りの朝を過ごしていると10時、3.2弾圧当該のAの携帯に弁護士さんより電話。

 「Bさん釈放だって、手続きがあるから昼ぐらいになるかも」

と連絡。すぐさま救援会、明治公園、山谷と関係者に連絡を回し、「靴を届けてくるよ」とA。手回しの良い有志によって、既にBくんの靴は袋に入っている。
 どうせなら拡声器もと、自転車に積み一路、原宿署へ。
 

 釈放の前日には留置所に釈放の連絡が伝わっている節がある(かつて釈放前日に翌日の自弁=自費購入昼食を注文したら断られたことあり)が、ギリギリまで当人には伝えられない。
 急に荷物をまとめろ、ロッカーの荷物を出せと言われ釈放となる。
 
 出迎えに向かったAは、原宿署前の路上からBの収容房に向け、「401号(Bくんの留置番号)聞こえるか、釈放やぞー」と拡声器で伝えようと企んだ。
 留置官はギリギリまで釈放の伝達を伏せているところを、外から伝えると、面目を潰すことになる。
 
 そんなことを企んでいたが、これで釈放が伸びると悪いなと思い直し
先に靴を差し入れることに。

 原宿署1階ロビーの受付に「401号に差し入れ」と伝えると、なにやら内線で連絡を取り「案内が来るので、ソファーで待つように」との指示。

 待てど暮らせど案内がやって来ず、「どないなっとるんや」と問い質すと
「留置が立て込んでいるので、もう少し待て」と受付。
 痺れを切らし、「差し入れの妨害すなや、4階やろ、案内いらんわい」と受付の制止を振り切り、階段で4階へ。
 4階に上がるとエレベーターホールの椅子に背広の公安刑事が3名。
 Bくんに取り調べを拒否された公安刑事がハイエナのように、Bの出房を待ち構えている。

 Aは「401号に差し入れや、釈放やろ、聞いとるんや」と差し入れ受付カウンターに靴を置く。
 差し入れ受付担当は衝立の後の上司に「どうします?」と確認。
 「分かった分かった出すから」とBくんをすぐ出すと。
 
 受付カウンター向かいの喫煙室に入り、一服し、ガラス越しに留置所扉を眺め待つ。
 ものの5分で扉が開き、留置所貸し出しのグレーのスウェット(トメ)に身を包んだBくんの姿。喫煙室の扉を開け「よぉ、おかえり!靴持ってきたぞ」と声をかけると、目を丸くするBくん。
 
 驚きつつ靴を受け取り、「タバコ吸わせて」と喫煙室に入り、タバコを受け取るBくん。付き添っていた留置官5名が焦り「コラやめろ、後にしろ」と怒鳴り、喫煙室に雪崩れ込む。

 「おら、釈放やろ。自由の身や、偉そうに制限かけんなや」と喫煙妨害をブロックし、Bくん11日ぶりの一服。
 留置官5名はどれもAの3月留置で馴染みの顔ぶれ、「久しぶりやんけ」と声をかけると、留置官苦笑。

 Bくんは差し入れ品や預かり品の引き渡し書類手続きや、着替えがあるので、「下で待ってるで」と原宿署玄関へ。
 
 玄関先でBくんを待っていると、出迎えが気に食わないのか原宿署署員がワラワラ10名ほど出てくる。即座にビデオカメラを向けると、柱の陰に隠れる原宿署警官。

 せっかくなので拡声器を取り出し、原宿署に向け抗議情宣開始。

 原宿署留置所での拷問、虐待。警視庁保護室での死者など数々の悪事を暴露すると、警官が怒鳴り散らし抗議情宣を妨害。無視し抗議を続けると、道行く観光客が足を止め話に聞き入る。

 「出迎えやろ、静かにしろ」と原宿署警官。
 「出迎えと抗議行動や、邪魔すんな!今日は留置に抗議や、捜査は黙ってろ、介入すんな」と大騒ぎ。
 そんな中、Bくんが玄関口に。
 「おっかえり、さ、さ、釈放一発かましてくれ」とBくんにマイクを渡すと、「寝起きなんやけどなぁ」と言いつつマイクを受け取り (釈放はないと朝食後、昼寝していたそう)、どっしりとした怒声が原宿署のビル全体に響き渡る。

 慌てた原宿署員、公安が取り囲む。
 「無実の罪で11日間、自由を奪っておいて、偉そうにすなや」
 「まずは誤認逮捕ごめんなさいやろが」
と警視庁・検察の悪事を大音響で暴露。

 一緒に出迎えに来た明治公園住人の仲間が飄々と「わぁ無実なのに、酷いわねぇ」と煽る煽る。さらに大騒動、原宿署てんてこ舞い。
 最後に「バッカヤロー」の弾劾を叩きつけ、「兄貴そろそろ行きますか」で颯爽と引き上げ。
 政治弾圧なぞで潰されない、無駄ムダ。
 弾圧かければ悪事をしっかり騒ぎにし暴露すること。

 明治公園被弾圧コンビABでしっかり実践してきました。
 勾留しても保護房実状暴露、釈放しても大騒ぎ、社会運動を妨害介入すると面倒だぞと、おまわりの脳裏に刻む。

 
 3.2弾圧A、4.16弾圧B、共に元気です。

 4.16強制執行で住居を潰された明治公園住人も、即日住居再建で元気です。

 AB奪還で次は、暴挙を強行したJSC、東京地裁、執行官への徹底追及の反転攻勢です。

 今後とも意気の良い運動を展開してまいります。ご注目を。合流を!
 救援協力ありがとうございました。

                      (文責:3.2弾圧当該A)

 

2016年4月25日月曜日

Bさんが「保護房」に丸1日監禁された件で、弁護士より原宿署に対し抗議文が提出されました


 勾留理由開示公判を目前に控えたBさんが「保護房」に叩き込まれ監禁された件の続報です。
 4月23日(土)当日夜と本日24日(日)に弁護士が駆けつけ、監禁中のBさんと接見。そして、監禁から丸1日が経過した本日24日午後、ようやくBさんが「保護房」から解放されたことが分かりました。まずは安堵。保護房送りにもめげずに弁護士接見を要求したBさん、そして即座に駆けつけてくださったお二人の弁護士の尽力によるものです。本当によかった。
 夜には、弁護士から原宿署に対し抗議文が提出されました。Bさんが外からの激励の声に応えようとほんの一度だけ声を上げたことをもって、大勢の警察官に無理矢理ひきずりだされ「保護房」に入れられた経緯、さらに、監禁中に起こったいやがらせの数々についても徹底的に追及する内容です。ぜひご一読ください。
 それにしても、原宿署の留置担当官、至近距離で威圧しながら幼児口調で「ああ、坊ちゃん、坊ちゃん、何かしゃべってみまちょうね~」とか、いったい何をやってるんでしょうか警察は。
 本抗議文は、明日25日の勾留理由開示公判を前に、担当検察官および裁判所にも提出される予定です。

 










 
 

2016年4月24日日曜日

原宿署がまたしても暴挙!Bさんが「保護房」に叩き込まれました

 4月23日(土)夕方、弁護士の元に、Bさんが接見を求めていると原宿署から連絡が入りました。夜遅くに駆けつけた弁護士を通じて、なんとBさんが「保護房」に入れられていることが判明。Aさんがやられたような拘束具は使用されていないようですが、寝具もなく電気が付けっぱなしで、眠れない状態を強いられているとのこと。理由は23日午後、外にいる私たちが開催した現状報告会の後に、参加者で原宿署を訪れ激励行動を行なった、それにBさんが呼応したことが問題だと。なぜそんなことが懲罰対象になるのかまったく意味不明です。中と外を分断させる悪意以外の何物でもなく、勾留理由開示公判を2日後に控えたBさんに対する嫌がらせでしかありません。原宿署はただちに保護房からBさんを出せ!また続報します。ご注視お願いします。

【4月23日現在】 4.16弾圧 事実経過

 明治公園野宿者強制執行、そしてBさん不当逮捕から1週間が経過。Bさんの置かれている状況についてご報告します。

 Bさんは4月16日(土)当日、管轄署である四谷署に連行されたのち、(四谷署が改装中との理由で)原宿署に移送され、留置されました。その最初の接見で判明した驚きの事実が・・・。Bさんが現場で警察車両に無理やり押し込められたさい、強制執行の下請け業者らしき作業服姿でソフトモヒカン頭の男性が1名、公安警察の要請で警察車両に同乗したことが分かりました。さらに、この人物は、原宿署に到着後、留置前強制身体検査の場にまで同行、なんと、Bさんと並んでの写真撮影が行なわれたと... 一体どういうことなのか? 警察以外の人間が身体検査の場にまで来るなどといったことがありうるのか? 当日、強制執行に抗議する私たちを次々と暴力的に排除した、中でも際立って暴力的だったのが黄色い腕章をした下請け業者「法生社」の作業員たちでした。そのうちの一人と思われる人物が、文字通り丸裸にされる身体検査の場に同席などありえない、あってはならない... 真相は藪の中です。

 Bさんは現在、元気に黙秘・取調べ拒否でがんばっていますが、全身に無数の痣すり傷と痛みを訴え初日に診察を要求。当初警察は「名前も分からない、保険証もない、そういう人を普通医者は診ない」と拒否。重ねて要求し、何とかその日のうちに警察病院に行くことができましたが「打撲と言われただけ」「診断書は黙秘だと出せないと言われた」とのこと。当日の執行官と屈強な作業員、さらに大量に動員されたアルソック警備員、警察・公安による抗議者排除は凄まじいものでした。中でもBさんに加えられた暴行は相当に酷かったはず。そもそも「黙秘」も「受診」も被疑者の権利です。にもかかわらず、こうした警察・病院の対応はたいへん不当であり許しがたいものです。

 逮捕翌日の17日(日)には、Bさんに早くも10日間の勾留が決定されてしまいました。現行犯逮捕であり、強制執行は遂行されてしまっているのに、さらに10日間も勾留する必然性があるでしょうか? そうして身柄を不当に拘束しておく中で、Bさんに対し相次ぐ人権侵害が現在進行形で起こっている状況を到底許すことはできません。17日には加えて、 何社もの大手全国紙とテレビ局一社が、個人情報をさらす形で逮捕報道をしました。3.2Aさん不当逮捕(3月22日釈放)と同様、公安警察の見解がそのままに垂れ流されています。そこには、背景にあるJSC(日本スポーツ振興センター)による野宿者排除の問題性にはまったく触れられておらず、極めて一方的な内容です。

 今回のBさん弾圧は、何がなんでも新国立競技場建設を強行したいJSCが、オリンピックの名の下に国家権力をフル動員して野宿住人を強制排除した、その過程で引き起こされたものであり、3.2Aさん弾圧と連続した明治公園野宿者弾圧であることは明白です。私たち救援会は、「新国立競技場3.2-4.16弾圧救援会」として引き続きBさん救援に取り組みます。暴力的に寝場所を奪われてしまった野宿住人の生活再建に、Bさんの存在は不可欠です。

 Bさんを一刻も早く取り戻す。
 既報のとおり、勾留満期を迎える直前の4月25日(月)に、Bさんの勾留理由開示公判が開かれます。

 25日当日は、昼・東京地裁~公判~夕方・JSC行動と、連続行動を打ちます。
 大結集を呼びかけます。参加可能な時間帯に来ていただくのでも充分ありがたいです。
 また、救援カンパによるご支援を重ねてお願い申し上げます。九州・熊本で大震災の最中にあり心苦しいかぎりですが、ご協力どうぞよろしくお願いいたします。



4月25日(月) オリンピックによる野宿者追い出しを許さない!一日連続行動
正午》 

 勾留理由開示公判直前 
 Bさん激励と仮処分決定・不当逮捕勾留に抗議!東京地裁前 情宣
  12:00 集合 東京地裁前

午後》 

 Bさんが出廷します! 勾留理由開示公判 決定
  東京地裁 430号法廷(警備法廷)
  13:00 集合 傍聴の説明 打ち合わせ
  傍聴券配布 13:10ころの見通し
  13:30 開廷  弁護士による求釈明、Bさん意見陳述
  ※終了後、報告会とメシ 

夕方》 

 JSC(日本スポーツ振興センター)に大抗議!!!
  17:30 JSC仮事務所前 集合
  (港区北青山2-8-35 秩父宮ラグビー場前 メトロ銀座線外苑前徒歩3分 
http://tiny.cc/d6ss9x

4月25日(月) Bさんの勾留理由開示公判に大結集お願いします! オリンピックによる野宿者追い出しを許さない!一日連続行動

4月25日(月) オリンピックによる野宿者追い出しを許さない!一日連続行動



正午》 

勾留理由開示公判直前 
Bさん激励と仮処分決定・不当逮捕勾留に抗議!東京地裁前 情宣
  12:00 集合 東京地裁前

午後》 

Bさんが出廷します! 勾留理由開示公判
  東京地裁 430号法廷(警備法廷)
  13:00 集合 傍聴の説明 打ち合わせ
  傍聴券配布 13:10ころの見通し
  13:30 開廷  弁護士による求釈明、Bさん意見陳述
  ※終了後、報告会とメシ 

夕方》 

JSC(日本スポーツ振興センター)に大抗議!!!
  17:30 JSC仮事務所前 集合
   港区北青山2-8-35 
秩父宮ラグビー場前 
  メトロ銀座線外苑前徒歩3分 http://tiny.cc/d6ss9x